人民元は世界で第4の決済通貨となり、実体経済に関わるクロスボーダー決済の量が急増している。
本紙、北京、9月25日(呉秋宇記者)中国人民銀行は最近、「2022年人民元国際化報告書」を発表した。それによると、2021年以降、人民元国際化の規模は人民元クロスボーダー収支は前年の高水準を基礎に引き続き成長している。2021年、銀行が顧客に代わって行うクロスボーダー収支総額は36.6兆元に達し、前年比29.0%増加し、収支額は過去最高を記録する見込みである。人民元クロスボーダー収支は概ね均衡しており、年間累計の純流入額は4044.7億元に達した。国際銀行間金融通信協会(SWIFT)のデータによると、国際決済に占める人民元のシェアは2021年12月に2.7%に上昇し、日本円を抜いて世界第4位の決済通貨となり、2022年1月にはさらに3.2%に上昇し、過去最高を記録する見込みである。
国際通貨基金(IMF)が発表した公式外貨準備高の通貨構成(COFER)データによると、IMF2022年第1四半期、人民元は世界の外貨準備高の2.88%を占め、2016年に人民元が特別引出権(SDR)に加わった時よりも高い水準となった。人民元は通貨バスケットに占める割合が1.8パーセントポイント上昇し、主要準備通貨の中で第5位となった。
同時に、実体経済に関わるクロスボーダー人民元決済量は急速な伸びを維持し、バルク商品やクロスボーダー電子商取引などの分野が新たな成長ポイントとなり、クロスボーダー双方向投資活動も引き続き活発であった。人民元為替レートは概ね双方向の変動傾向を示しており、市場参加者が為替リスクを回避するために人民元を利用する内生的需要が徐々に高まっている。人民元クロスボーダー投資・融資、取引決済などの基盤システムは継続的に整備され、実体経済へのサービス能力は継続的に向上している。
投稿日時: 2022年9月28日





